「SANsymphony-V 10」の新機能について解説をしたいと思います。
第1回目は、新機能の概要です。
基本的にはかなり製品として完成しつつあるために、従来機能の大幅な機能強化、Flashへの最適化やパフォーマンスに関する機能強化、新ライセンス体系と管理といったものが中心となります。
現在、私のデモ環境もV10にバージョンアップしています。
早速、新機能を全て書き出してみます。
管理コンソール
- 「System Health」に新たに「Bandwidth」と「Storage」のビューを追加
- 「Performance View」や、「Performance Recording」の中に新たなカウンターを追加
- DataCoreサーバ自身に仮想ディスクを提供した際の「DataCore Disk」の管理ビューを追加
- 簡単にインストールするための「Smart Deployment Wizard」を提供
- 「Allocation View」内の「Heat Map」表示を変更
- 「Allocation View」内で、各物理ディスク毎のIOPSとI/O Latencyをリアルタイム表示
- 仮想ディスクプール内のリソースを、仮想ディスクレベルでリバランス
- 自動階層化されたプールの各階層に、新しいI/Oのための空き容量を%で定義
- 仮想ディスク単位で、Write I/Oの頻度を切り替え
- インストール時の自動のキャッシュ割り当てを変更
- I/O処理スレッドの自動拡張
- 負荷に応じた動的なマルチコアCPU対応
- Windows Offloaded Data Trasnfer(ODX)との連携
- Emulex社製 16Gbps Fibre Channelのサポート
- iSCSIドライバのQueueハンドリングを変更
- iSCSIポートのチーミングをサポート
同期ミラーリング(HA)
- オンラインで仮想ディスクを別のプールに移動
- リカバリ処理の一時停止と再開
CDP
- ヒストリーログ領域を仮想ディスクのプロファイル設定と連携
Virtual SAN Model
- サーバ内蔵リソースを仮想SAN化するライセンスを追加
- 通常のライセンスと共通のコンソールで管理
- Non Productionを条件に、2年間の無償ライセンスの提供開始
主だった、新機能はこんな感じです。
次回からは、いくつかの重要な機能に絞って、詳しくご紹介していきます。