2018/05/15

新ライセンス(1) 基本的な考え方と以前のライセンスとの違い

こんにちは、新ライセンスについて順に説明していきたいと思います。
今回は以前のライセンスとの違いについてです。

以前はベースライセンス(サーバごとに必要)、キャパシティライセンス(管理する容量ごとに必要)、オプションライセンス(使用する機能ごとに必要)を組み合わせる必要がありました。また、キャパシティライセンス以外のそれぞれに対して保守契約が必要でした。複雑でしたね。

それに対して新ライセンスではベース、キャパシティ、オプションの組み合わせはなくなり、機能は全てコミコミ、ベース不要になり(考え方は残りますが個別のライセンスとしてはなくなります)、キャパシティライセンスのみになりました。













このライセンスは使用可能な機能が異なるエンタプライズ(EN)ライセンスとスタンダード(ST)ライセンス、そしてアーカイブ用途のラージスケール(LS)ライセンスの3種類にまとめられました。
FCかSMPAが必要な場合はENライセンスを選択して下さい。判断のポイントはたったこれだけです。3層構成かHCI構成かではありません。

新規購入時はライセンスに保守も含まれることになり、保守年数ごとに異なる型番がつけられました。STライセンスを例にとってみてみましょう。
DST-EWR-S12-001  DataCore Standard Model License plus 1-Year Support(1-9 TB)
DST-EWR-S36-001  DataCore Standard Model License plus 3-Year Support(1-9 TB)
DST-EWR-S60-001  DataCore Standard Model License plus 5-Year Support(1-9 TB)
こんな風にSKU自体が異なります。

また、それぞれのライセンスは容量が増えるにつれ単価が下がっていきます。
1年保守を例にとって見てみると表のような感じです。(価格は2018/5/15現在)











使えば使うほどお値打ちになっていきますね。
またこの容量の積み上げはシステム単位ではなく顧客(企業、組織)単位です。あっちでもこっちでも使って頂ければよりお得です!

最後に注意点を少しだけ。
  • この容量の積算はEN、ST、LSライセンスごとです。合算ではありません。
  • STやLSからENへのアップグレードパスはありません。
  • 追加時は追加後に計何TBになるかで価格テーブルが決まります。
次回は旧ライセンスの拡張や旧ライセンスからの移行について解説します。